さて、シルクの大躍進を傍目に大失速のノルマンディー15年産。
なにかと叩かれがちな2頭の問題点をここで指摘したいと思います。

まず、勝ち上がった馬達との一番の違いはここだと思います。

『適性の見極めができているか否か』

勝ち上がった馬
・シークエル、ギガバッケン、ファントムメナス、ジャスパーゲラン
→どう考えてもダート馬で、ダートで勝ち上がり

・ミラビリア、オンファサイト
→芝でデビューもダートで勝ち上がり
 デビュー戦で大きく負けておらず、うまくメンバーが手薄なダート戦で勝ち上がった印象

『馬の頑丈さ』
3~4戦目で勝ち上がり
・ギガバッケン、ミラビリア、ジャスパーゲラン
→使いつつ、適性を見極め、勝ちに近づく。これぞノルマンディー。

2戦目で勝ち上がり
・ファントムメナス、オンファサイト
→ファントムメナスは外厩でビシバシ叩かれ、デビュー後は中1週。
 レースできる体力をつけてくれた外厩と、タイミングの見極めが的確だったのではないでしょうか。
→オンファサイトはよくわかりませんがデビュー戦4着は能力の証でしょう。

デビュー勝ち
・シークエル
→素直に勝つ能力があったのでしょう!

「一番の違いはここだ」と切り出しておいて、しれっとふたつめの問題点を出す。
あると思います。


それでは高額馬2頭(※他のクラブでは中間価格)がどういう経緯でここまできたか見てみましょう。

・ロワセレスト(2戦14着、8着)
→ダートの1600mという謎のデビュー戦を選択。
→その後、節を稼いで芝2400mへ
→足を痛め外厩へ

んー。調教の段階や、レース後の騎手コメントでは芝よりダートの方がいい。ってみんな言ってましたよね??
で、2戦目使ったレースが芝の2400m。どういう意図なんですか??
東京のダート2100mがあるタイミングでわざわざ先に芝使うって・・・。
先にダート2100m使ってから芝を試すとか、勝ち上がってから使うべきでは?
勝算があって使ったのか、先々見据えて使ったのか。
これで勝ち上がれず終わったらさすがに厩舎NGになりますね。

ただ、ここにきて外厩でのコメントではありますが、「ピリッとしてきた」とあり、これは素直に期待してしまいます。
なんせパドックでのんびり歩いて前との馬の間隔空きまくるようなのんびり屋さんですから。
走ることに前向きになれば勝負になるのではないでしょうか。


・クイーンズトゥルー(2戦9着、11着)
→芝のマイルでデビュー
→血統的にダートってことでダートマイルで2戦目
→食が細く体重との闘い再び

こちらはもう兄弟揃って遅咲きですし、以前から地方出戻りの示唆もありますので全然焦ってません。
高額馬だから初戦から結果を出せって言うなら他のクラブで馬買った方が精神衛生上は良いと思いますよ。よそは2歳の6月からガツガツ使っていますからね~(遠い目)。
まぁ、募集時のカリカリの馬体がまだ成長しきってないので、ゆっくり使いながら競馬覚えていってほしいですね。無理強いして素質の目だけは摘んでほしくないです。